サイズ感

大は小を兼ねるが、大きさが全てではない。

大きいと初めは気持ちよさそう、と思うけど、いざ入れてみるとなんか期待を裏切られた感。

 

大抵気持ちいいはずなんだけど、10人に1人位の割合で疑問符が浮かぶ相手がいる。

会話をしている時点でもうだいたいわかるけど。(あ、噛み合わないな。この人はきっとよくない。と察する)

 

どんな人とでも合わせられる自信が私にはあるけど、絶望的に下手くそな人が稀にいて、そんな時は決まってこう思う。

 

「この男性と関わってきた女性は、彼に要望など伝えてこなかったんだろうか。こんなに力任せな愛撫や乱暴なセックスが気持ちいいはずがない。この男性とパートナーになったら苦痛だ。

なんて低レベルな男だ。付き合う女も。現在セックスレスだと言われてもなんら驚かないし、この人は人の話を聞かず反応を気にしないタイプなんだろう。仕事も出来なさそうだ。早くいってくれないかな。もう離れたい。」

こういう事を私は考えている。

 

気持ちよくなれるよう、集中しようと試みたりするけど、体位を変えるタイミングとか、身体に触れる力加減とか、もう何もかも全てにおいてセンスがなくて、こちらがいかに努めようと、集中することは困難だ。

 

そう思うと、私が愛した男の子たちはみんなセックスが楽しかった。

心優しい人たちだったんだと思う。

乱暴な人は一人もいなかった。

 

仕事としてセックスしているから、もしかしたらセフレ的なポジションで乱暴に扱ってくる人も中にはいるだろう。

パートナーに求められないものを解消するため。

それでも痛みを伴うようなセックスをこちらに求めるのは、日常的に強いストレスを抱えていて、その捌け口として利用されているような気がしてならない。

断固お断りだ。

私が目指している方向性と異なる。

 

退屈で、気持ちよくなくて最終的に手足が痺れたのは初めてだった。

長いこと足を持ち上げられていたせいで血が上ったんだろう。

 

未だに男性優位な風潮があるのはとても嘆かわしいし、そういう態度を取られると私は分かりやすく見下しています、という態度を取り始めるから、どちらのためにもならない。

 

私は柔らかで愛のある時間を提供していきたい。